8月10日はドラクエコンサート
場所は池袋 東京芸術劇場大ホール
演奏するは、東京都交響楽団
ドラゴンクエスト3をメインにドラクエ8の曲も少々、と言うプログラム。
交響組曲『ドラゴンクエスト〓』そして伝説へ…
ロトのテーマから始まり、
まどろみの中で(SF版で性格決めをするシーンの曲)
王宮のロンド
世界をまわる(街〜ジパング〜ピラミッド〜村)
ローリング・ダイス
冒険の旅
ダンジョン〜塔〜幽霊船
戦いのとき
20分の休憩を挟んで
回想
鎮魂歌〜ほこら
海を越えて
おおぞらをとぶ
ゾーマの城
戦闘のテーマ〜アレフガルドにて〜勇者の挑戦
そして伝説へ
アンコールでは
ドラクエ〓の妖精系の楽曲メドレー(今回PS2版で出たCDに初収録だそうです)
ドラクエ8の序曲
ドラクエ8のフィールドのテーマ
以上、2時間の超・超・超充実のプログラムでした。
休憩前の第1部では2曲ごとに細かいお話が混ざりました。
・『東京都交響楽団』 東京都、と言うのに何度も繰り返していました。どうもインタビュー等で何度も間違われていたので口を酸っぱくして繰り返していた模様。東京都交響楽団は等挙とが持っているオーケストラです。
・『プロ野球選手の分際で』という発言から、士農工商の話しにいき、エンターテインメントを提供することができる我々の、『分際』の力をお見せしましょう。
・ドラクエ8の作曲作業は先週で終わりました(拍手)。今はPS2用に打ち込みをする作業をしています、とのこと。
・東京都交響楽団なので、このオーケストラがつぶれるようなことになったら、東京都知事は辞めないといけない、と思わせるくらい皆様に支持してもらえるようになりたいし、なります。
おおむねそんな感じでした。
5時開場:6時開演だったので、5時15分頃会場に着きました。
割に早いほうかなぁ、と思ったんですが、いやいや。とても大勢の人がすでに入っておりました。
今回は当日券なしで、前売り券だけで東京芸術劇場の大ホールがすべて埋まってしまったそうです。オーケストラですべての席が3F席まで埋まることはとても珍しいそうです。
観客も老若男女、それこそ私のように独りでふらっとくる人から、友人連れ(男男、女女)、カップル、親子(隣は還暦近くの両親を招待する壮年の息子さんという構成でした。もちろんお子さん連れのお母様方もいらっしゃいました)、姉弟(たぶん後ろに座った人たちはそんな感じ)と本当に様々な人が来場していました。
会話を盗み聞きしたところ、ゲームをやっている人はもちろんですが、やはり音楽をかじった人が若い人には多かったです。年食った人はそういう話題を口に乗せないのかもしれませんが。
舞台では中央あたりの管楽器、奥の打楽器、右の低音弦楽器が調律をしています。
徐々に席も埋まり、いよいよ開幕です。
舞台に観客の拍手とともに、オーケストラのメンバー、コンサートマスター、そして指揮者のすぎやまこういち氏の登場です。
そして、ロトのテーマが鳴り響きます。
正にドラゴンクエストが始まる瞬間です。あの耳になじんだ音がパーン・パパパパンパンパーンと鳴り響き、すべてが始まります。
続けて、まどろみの中で。私はSFC版はやっていないのであまりなじみはありませんが性格決めのときに聴く曲です。まったり。
すぎやまこういちさんの語りを挟み、王宮のロンド、世界をまわる。
お城の曲はいいですね。『バラモスを倒してくれ』と王様に頼まれるシーンが浮かびます。あの赤い床の場内が思い出されます。
街ではアリアハンが、ルイーダの酒場が思い浮かびます。あそこの床も赤かったような気が・・・。
そしてジパング、ピラミッド(黄金の爪とマミーが・・・)。
村ではレーベの村が思い浮かびます。石を押すのはこの村でしたっけ?
続いて、ローリング・ダイス。すごろく場の曲です。
マリンバがさいころのコロコロ転がる音になっていてとっても楽しげな曲です。プログラムにはこの曲の楽譜がついています。物販に楽譜がありましたがこの曲は載ってなかったのでしょうか?
そして冒険の旅。
この曲は、トランペットが主旋律を奏でる曲で、アリアハンの城から出てすぐに聞くことになる曲です。また、個人的にドラクエの中では一番印象に残っている曲です。小学校3年生のときに音楽でこのドラクエ3のフィールドの曲を弾いたんですねぇ(ピアニカで吹きました)。なので、非常にいい感じで聞けます。トランペットかっこいい。
ダンジョン〜塔〜幽霊船、戦いのときの3曲を通しでした。
戦いのときはちょっと使った場面を思いつかないのですが、ボス戦とかでしょうか(SFC版?)。バラモス戦の音楽って普通の戦闘の曲ではなかった?ちょっと曖昧ですが、いかにも正念場の曲だな、登感じました。
20分の休憩です。
まだ続きます。
続き:ドラクエコンサート
休憩明けは、一気に全部を演奏です。間にお話は挟みません。
回想。この曲もちょっと覚えがないのですが、ノアニールの妖精の話の種明かしのときはきっとこの曲だったのでは・・・と。そんな雰囲気の曲です。
鎮魂歌〜ほこら。全滅したときの曲とほこらの曲ですね。鎮魂歌ではなぜかドラクエ4の第5章に出てくるきこり(勇者のおじいさん?)が思い浮かびました。ほこらでは魔法の玉じゃないな、アリアハンの東の方にあるほこらが思い出されました。厳かな感じで。
海を越えて。船ですねぇ。このときの指揮がとにかく大きく、大きく、という振り方をしていました。雄大な。そんな修飾がぴったりです。
おおぞらをとぶ。ラーミアの曲です。脳裏には火の鳥ばっかりがちらつきました。
ゾーマの城。聞いているときはダンジョンの曲だなぁ、くらいにしか思わなかった・・・。あの城ってそんなに特殊な音楽でしたっけ?
戦闘のテーマ〜アレフガルドにて〜勇者の挑戦。
本日のメインディッシュ第1弾。
戦闘のテーマは「懐かしい」。とてもとてもなつかしい。脳裏にはおおがらすです。
そして、アレフガルドの音楽につながります。
アレフガルドの曲はもう、泣けてきますね。懐かしさとかその他にいろんな感じがつまってしまって。雄大で優しい曲です。包み込んでくるような感じ。
そしてそして、ゾーマ戦の音楽です。高音から低音、打楽器、オーケストラのすべてが結集して奏でられるこの曲は、おそらく今もってなお最高のテーマ曲だと思います。ドラクエ全シリーズを通して最も魔王たり得んとした大魔王でした。全シリーズ中、最もかっこいいラスボスです。その強さ・佇まい・グラフィック・仕掛け(光の玉・ベホマ)・音楽、すべてのファクターがゾーマを最高の物としていると、今この曲をオーケストラで聴いて実感しました。
プログラム上ラストはドラクエ3エンディング、そして伝説へ。
ゲームでは各地の街・城を地図をパンする感じで世界を追いかけるというグラフィックに流しながらのエンディングでした。
この曲もトランペットがかっこいい。
初っぱなからとばしていくわけですが、とりわけ真ん中から後半にあるトランペットが一番目立つところが非常にいい(がらっと局長が変わるところ)。
エンディング曲として、またその演出としても最高峰のできだったと記憶しています。
# 4でみんなを帰して、シンシアが生き返る、というのも好きですが。
とまあ、そんな感じでプログラム上は終了でした。
あ、そういえばドラクエ5のCDは初のすぎやまこういちさんの立ち上げたレーベルからCCCDで出ているようです。
で、途中のお話でCCCDは音質的に変わらないよ、とおっしゃってましたが、その辺は別にどうでもよくって、その時ご自分の年齢をおっしゃったんですよ。
73歳だと。
いやー驚きです。あんなに元気にしていらっしゃる(ように見えるのに)73歳・・・。とてつもない・・・。すばらしいです。ほんと。
まだ続きます。
続き:ドラクエコンサート
さて、プログラムにある曲を終えて退場するも、アンコールに応えて、「まずは」と口を滑らす すぎやまさん。複数曲あるんですね。
で、曲名はちょっと聞き漏らしたんですが、今回発売されたドラクエ5のCDに初めて組曲として入れることができた、という曲の披露でした。聞いて思い出したのが妖精の国の曲(子供時代の絵が浮かびました)から妖精の森の曲(・・・たぶん)でもう一つつながっての1曲でした。ドラクエ5の妖精の国もおもしろかったしなぁ。わくわく・どきどきって感じがしましたね。お化け屋敷探検もいいですが。その後はヘンリーのイベントですからねぇ。もうちょっと子供時代にイベントをっ!(PS2版は増えてたりするんでしょうか)。
次に、「ドラゴンクエスト8の・・・序曲です」「今客席でがっかりした方がいらっしゃいましたねぇ」「イントロが違うんですよ」というちょっとした笑いを挟みつつ、再び(違う曲という扱いですが)ロトのテーマ。やっぱりドラクエはこの曲があってこそですよねぇ。2度も聞けた(違う曲ですが)のは非常によかったです。こう、盛り上がっていく感じがします。
そして最後に、ドラクエ8のフィールドの曲。今回のビッグサプライズです。前半と後半に分かれているような感じで、前半は開放感にあふれる曲調、後半は躍動感にあふれる曲調でした。
開放感は「3D!」って感じの、青い空の草原を走る(雑誌のイメージのままですが)シーンが浮かび、躍動感は「冒険!」という感じです。とてもとても期待しちゃう音楽でした。
そして鳴りやまない拍手の中何度も出てきては拍手に答えてくださるすぎやまこういちさんでした。オーケストラに2回のアンコールはないのはわかってますが、拍手せずにはいられなかったです。
初めてオーケストラを聞いたわけですが、「知ってる曲」という要素が非常によく働いていたと思います。知らない曲であればこれほどの満足感は得られなかったのではないかな、と思いました。座った位置は2Fの一番前真ん中という超いい席だったのですが、ちょっとステージからは距離があり音の広がりとかを考えるといいのですがちょっと遠かったかな、と。次は最前列で聞いてみたいです。音の圧力?迫力のようなものを肌で感じたいですね。
次は、カルテットが10月18日に、ドラクエ5のオーケストラが1月にそれぞれ予定されています。1月のドラクエ5はちょっと本気でチケットを取りに行ってみようと思います。
ともかく、非常に楽しい満足のいくコンサートでした。帰り客でにぎわうロビー・エスカレーターでは、興奮冷めやらぬトークがあふれていました。